人間なんて大嫌い

まず第一に、おれはこの世界と人間がたぶん嫌いだ。どれだけ心が動かされるものを見たとしたって、どれほどの優しさに触れたとしたって、そこでおれの中に芽生える感謝とか善意とかいうものは、もううんざりだと思う。たぶんおれは、世界と人間が嫌いという…

自分の足でまともに立てないから、理由ばかりを探し求めてる

おれは世間様でも珍しい、ゴールデンウイークを一丁前に享受できた人間なのだけれど、去年の今頃は一度辞めた絵をもう一度始めようと意気込んでいた頃で、拙いながらも、方法も覚束ないなりにも、それなりの枚数をこなしていたようにおもう。間違った線、間…

無力へむける灯火

だれも手を差し伸べてはくれなかった。いや、出会ってきただれもが、"塞ぎ込んだ誰かに手を差し伸べて、その手を握り返してもらう方法"を知らなかったのだとおもう。 おれは相談ごとを、特定の誰かに対して行うことが苦手だ。心の中のモヤモヤとか、心と体が…

いつまでも口に入れたいものと、ただの羽虫

極めて安直で、ただの老化に基づく感性なのかもしれないと思いつつ、自身のここ一か月くらいの内情を吐露すると、SNSやソーシャルサービスに投稿される、イナゴの大群のような、味があるのに奥行きがないような、人のようで人でないような、そういった文章の…

この手を血に染めたなら

今からする話は他人の受け売りなのだけれど、受け売りでさえも10年も続けていれば、まるで自身の内にもとからあったかのように深く根付くものだ。ある時おれは、間違いなくこの考え方を一日に何度も反芻して覚え込ませていたし、その結果この思想は、あら…

わたしだけがいる水底

他人と比較することがひどく増えた、とおもう。 本日、異なる二者の偉大なる方から、「感動している方が筆は早い、描ける枚数は多い、つまり絵は上手くなる」「感動が枯れてしまっているなら筆を止めてでも恢復を図るほうがよい」という訓示を得た。 それを…

日常の帳は急峻に降ちる

「明日世界が終わっても、後悔しないように今を生きよう」というのは、『ひぐらしのなく頃に』における竜宮レナの言葉なのだけれど、これはおれが小学生の時分に知ったからか、あるいはおれの性分と相性がいいのか、どうにも青春の時から離さず離れず持ち歩…

歯を食いしばることが目的じゃない

いま自分は日曜日のイベントに向け移動中で、新幹線の自由席に座ろうとして、出発時刻の30分前にホームに着いている。おれは元来遅刻症で、学生時代もそうだったし、社会人としてもいつも人に迷惑をかけているので、こんなことはかなり珍しい。通常遅刻する…

あと一歩の踏ん張りが最後の成否を決める

どうにも筆が進まないとか、考えるつもりが悩んでいて気が散ってしまうとか、時計の針ばかりを見つめて一日が長いと思ってしまうとか、かと思えば振り返って半月が何をしたのだ?とばかりに過ぎ去ってしまったりとか、とにかく、おれは、少なくともおれには…

自分で決めたことを見ているのは自分だけだ

ここ一週間ほど、特に絵を描いたり、仕事(生活のための仕事であり、絵とは関係がない)をしている最中に、いいようのない不安に見舞われることが多々ある。 ちょうど金曜日までは、次のイベントのための新刊製作作業を、俗に言う締め切りに追われながらやっ…

99%の用意と1%のパッション

おれはいわゆる創作活動を、芸術の末端を汚しながらもそこに根ざして実行していると自負していて、俗に言う二次元イラストの製作とか、それらをまとめた本の製作とか、あとは音楽が好きで、既存の楽曲のMVから構図のアイデアを得たりとか、それらとはまった…